三井寿は山王戦で8本の3ポイントシュート(以降、3pt)を決めている。
攻撃の中心がペイントエリア(ゴール周り)だったこの時代、8本の3ptは王者山王にとって想定外だったかもしれない。
しかしながら、彼の時代から20年以上が経った今、3ptこそが攻撃の要になっているのだ。
そんな3ptについて、B.LEAGUE好きのおじさんが2つ観点で分析してみる。
①3ptアテンプト(試投数)
②3pt成功率
①3ptアテンプト
1試合当たりの3ptアテンプトを見てみよう。
これは2007~2023年シーズンの推移だ。
B.LEAGUE :B1全チームのレギュラーシーズン平均
NBA :全チームのレギュラーシーズン平均(40分あたりに換算)
High School:日本の男子高校生の全国大会(IH・WC)の平均(一部欠損)
NBAは2011年から急激に増えたが、直近5年は停滞、2023年は29(本/試合)。
B.LEAGUEは今でも右肩上がりだが、2023年時点でNBAより少なく27(本/試合)。そして、驚くことに2021年時点では高校生よりも少ないのだ。
そんなB.LEAGUEだが、直近2年は急激に増えている。
この理由を、おじさんはこう予想する。
「2021年に男子日本代表のHCに就任したトム・ホーバスが、
3ptのアテンプトを増やすよう水面下でリーグに圧をかけていた?」
体の大きい外国籍が目立ちがちなB.LEAGUEでは主戦場はゴール下。3ptのアテンプトは少なくなってしまう。
しかし、最近はちょっと違う。2023シーズンの得点ランキングTOP3は日本人ガードだ(河村、ガチャピン、安藤)(2024年1月時点)。
B.LEAGUEがNBAのアテンプトを超えるのは時間の問題かもしれない。
②3pt成功率
3ptの成功率を見てみよう。
アテンプトと違い、経年的な変化はなさそうだ。NBAが36%、B.LEAGUEが34%、高校生が27%。3ptの成功率は、「バスケットボールのレベル」を表していると言えそうだ。
チーム別で3ptの成功率を比べてみよう。
地区別に物申すと、西高・中低・東中と言える。
特筆すべきチームは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズだ。ここ4シーズンは36%を維持しており、NBAの水準にある。
以上、おじさんが3ptを分析してみた。
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